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  平成14年10月25日
 
2002 体育祭レポート
 
レポーター: 西村和之(高31期)
 
 9月21日。我が横須賀高校第?回体育祭が,突き抜けるような青空の下,盛大かつ華やかに挙行された。当初予定した日に全日程を消化できたのは1992年以来10年ぶり。前回は昼過ぎから雨が降り始めて次第に雨足が強くなり,挙げ句の果てには雷鳴が響き渡るようになって中途中止。生徒職員とも濡れ鼠になって幕を閉じるという悲惨な結末であった。

 本校の体育祭は各学年1クラスずつ計3クラスで1カラーを構成。全8カラー。3年生を中心に4月から準備を始め,デコレ・応援・競技の3部門で得点を競い合う。

 デコレとはデコレーションの略。各カラーベニヤ板24枚分の巨大パネル画を作製し,建築現場でよく見かける足場用パイプに取り付ける。この足場用パイプ代が,実は体育祭運営総予算の半分近くを占める。それでも市場価格の1/3以下だそうであるが。原画は6月中には決め,必要とされるペンキの色・量を算出し,全カラー分を一括して業者に発注。7月中頃から製作に取り掛かり,夏休み中も蝉時雨をBGMに炎天下,額の汗を拭いながらペンキ塗りに励んでいた。完成したデコレの取り付け作業は体育祭前日。ベニヤ板2枚を垂木で固定した正方形のパネル12枚を針金でくくりつけていくのだが,これがなかなか難事業。途中で斜めになったり,絵の継ぎ目が合わなかったりと四苦八苦するのである。8カラーすべてのデコレが取り付け終わったのはその日の夕暮れ時であった。巨大パネルが8カラー分グランドに屹立した光景は壮観かつ雄大である。

【 8カラーのデコレ全景 】

 さて,当日のプログラムは……

 <開会式>
<1> エール交換
<2> ダッシュ綱引き
<3> あの旗をとれ
<4> KIVAワールドカップ2002(女)
<5> ムカデリレー
<6> 応援合戦(赤・黄・青・桃)
<7> 応援合戦(橙・黒・緑・白)
<8> 部活腕自慢リレー
<9> 竹取物語
<10> KIVAワールドカップ2002(男)
<11> おば様食い倒れツアー
<12> スウェーデンリレー
 <閉会式>

 一見しただけではその競技内容が判然としないものがあるが、<3>は男子による「旗取り」、<9>は女子による「棒(竹)取り」、<4>・<10>は「騎馬戦」(最近の女生徒はこの種の競技に燃えるのです)、<11>は「食べ物競争+障害走」、<12>は走者ごとに走る距離を違えたリレー,である。<2>は競技者の半数が開始の合図とともに綱を引き合い,残りの半数はグランドを1/4周してから応援に駆けつけるという変形綱引き。趣向としては面白いが,ダッシュ組の走る距離が意外に長く,綱にたどりついたときには既に勝負がついていた、というゴクローサン試合もあった。

 カラーごとに「カラーテーマ」を設定し,そのテーマに沿って応援合戦(創作ダンス,寸劇)の構成を考え,デコレの原画を決める。今回のカラーテーマは以下の通り。

赤: Burning Blood 黄: 黄金浪漫 青: 魚 桃: 桜祭
橙: レスキュー隊 黒: ジャンヌ・ダルク 緑: 緑炎 白: 侍魂

 それぞれ事前準備・練習に最も多くの時間をかけるのは応援合戦である。当然当日のメインイベントと位置づけてよかろう。制限時間は8分。その時間内でいかにインパクトのある演目を演じきれるか。ディズニー映画に範をとったもの,時代劇風チャンバラもの,歴史上のヒーロー・ヒロインを演出したもの,巨大マスコットの登場とデコレ下桟敷での人文字応援などなど。知恵と工夫と練習量そしてチームワークの勝負となる。優勝したのは緑軍。キビキビとした動きとよく揃った掛け声,そして何より6つの和太鼓の乱打が圧巻であった。また和太鼓とポップス調の曲とが絶妙に調和しており,8カラーの中では一頭地を抜きん出ていた。デコレもねぶた祭を題材とした緑軍の作品が優勝をもぎ取った。

【 優勝した緑軍の応援合戦 】 【 優勝した緑軍のデコレ 】
 
 戦い終わってさて結果発表。競技・応援・デコレの総合成績では,青軍と白軍とが同点優勝という仰天事態に。このようなことは,ひょっとしたら横高体育祭史上初のことであるかもしれない。応援・デコレ部門で優勝した緑軍が総合優勝できなかったのは,競技部門の配点が他の2部門に比べて大変高いことによる。

 閉会式の最後は全校生徒による「板東武者」の大合唱。かくしてそれぞれの青春のアルバムの1ページを飾るイベントは,グランドを吹き抜ける秋風とともにその幕を下ろしたのである。

【 閉会式の様子 】
 
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