神奈川県立横須賀高等学校
校 長    九 石 美 智 穂
朋友会会員の皆様、平成28年4月1日付け人事異動で第28代校長として着任いたしました、九石美智穂と申します。どうぞよろしくお願いいたします。私は、第14代白子福右衛門校長先生ご在職の年に入学し、第15代新山泰校長先生より卒業証書をいただいた高31期です。昭和59年に神奈川県立逗子高等学校から教職をスタートし、教諭を22年、総括教諭を2年、教頭・副校長を6年務め、平成26年度に新任校長として横須賀工業高等学校に赴任し、今年度、横須賀高等学校校長を拝命いたしました。

生徒として在校中に70周年記念式典を経験いたしました。時は巡り、創立108年を迎える母校に校長として着任した感慨は深く、身が引き締まる思いです。長い歴史と伝統の重みは人と人をつなぎ、年月を経るごとに豊かになってまいります。その懐の中で、職を務めさせていただけることに感謝し、歴史を積み上げる重責を全うする所存です。朋友会の皆様には、学校のために永きにわたり物心両面からのご支援とご理解、ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

さて、横須賀高等学校は、歴代校長の熱い思いと教職員の多様な教育力をもって、質の高い教育活動を行ってきました。さらに今年度からは、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)の指定を受け、横高の学びの新しいステージが始まります。SSHでは、横須賀在所の研究所、企業等にご協力いただき、課題研究をとおして科学的リテラシーと論理的思考力、グローバル社会で通用する国際性を育成してまいります。最先端で活躍されている研究者、経営陣の朋友の方々にもお力を貸していただくことになり、あらためて朋友会の懐の深さを実感している次第です。また、地域連携や教育活動のつながりの中で次々と朋友のネットワークに出会い、地域をはじめ、県外からも信頼と期待を寄せていただいていること、大変ありがたく思います。

神奈川県では平成28年度から全県立高校で高校改革が始まりました。変化の激しい、予測が困難な世界を生き抜くために、自ら課題を発見し、協働的に課題解決を図るための対話的な深い学びが求められています。教育長から本校に課せられたミッションも同様です。さらには、文部科学省が検討を進めている高大接続のあり方においても、大学入試に必要な力として、分析力、論理的思考力・表現力、教科横断的課題解決力など多様な能力が求められる方向にあります。これらはまさに本校のSSHの取組みが目指すものであり、今後はSSHの取組みを中心に据え、これまでの教育活動の内容を包括的に再編成し、あわせて授業力向上を図ってまいります。

脈々と受け継がれてきた「横高スピリット」は、与えられるものに満足することなく、自ら課題を見つけて、楽しみながら友と解決の道を探ったり、思い切って自分の立ち位置から大きな歩幅で飛んでみたりする気質であると心得ています。自分の努力や達成への困難さは強がりやプライドで包み、平静を保つように見せてはいても内部ではフル回転しているエンジンがあるはずです。良い意味での背伸びや強がりは、伸び盛りの高校生をより一層成長させるものと確信しています。これからの時代に求められる創造力、しなやかさ、強さは、手の中に納まる学習ばかりでは育ちません。

今までもそしてこれからも、横高生は勉学に学校行事に部活動に活発に取り組んでいきます。長い人生を考えれば、そのバランスを自分の知恵と力で調整する力、自分をマネジメントする力が学力とともに備わった時に、最大のパフォーマンスが発揮できると考えます。勉強にもそれ以外にも精一杯楽しみながら取組み、柔軟に、気概をもって自分の枠を広げ高めていける横高生を育てたいと思います。そのために来し方行く末を見定め、すべての教職員の協働をもって、真摯に果敢に学校経営に取り組んでまいりますので、引き続き生徒の教育活動にご支援とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。